うつ病とは何か

うつ病の症状はいろんなものがあります。目に見えにくいので、いくつか書いてみます。

⚫︎思考制止(inhibition of thought)
うつ病に特徴的な症状です。過労状態の人にもみられますが、2週間も続けばまずは速やかにご相談ください。

健康なときには普通に考えが浮んで、手順も手際も良く物事を処理できていたのに、うつ病になるとそれが思うようにできなくなります。

「頭がぼーっとする」、「頭に霧がかかったみたい」、「頭がうまく回らない」、「考えがまとまらない」といった状態になり、思考のスピードが遅くなりスムーズに進まない状態で、高速道路で車が渋滞して流れていかないのに似ています。
集中力や注意力をキープしにくい体になっているため注意散漫になり、物事をうまく決められない。元々はテキパキ動いて頭の回転も早かった人でもスローになり、うまく気配りしたり注意を切り替えたりしにくいためミスが重なって、さらに落ち込むというスパイラルに入りやすくなります。

⚫︎例
・主婦が夕飯の献立を考える→冷蔵庫を開けて食材を見ても、メニューが頭に浮かんでこない。

・仕事を始めようとする→何から手を付けるといいかピンとこない。残業時間と疲れが増える。

・サラリーマンが新聞を見る→文字が視界に入って来ても、頭に入ってこない。

・高校生が授業を受ける→先生の声が音として聞こえるが、頭に入ってこないし板書も間に合わない。

・学生がテストや課題に向かう→読み込みに時間がかかり問題が最後まで溶けない、字が浮かばない。

・車を運転する→運転が異様に怖く、スピードも上げられない、右折のタイミングがなかなか見定められず以前より躊躇する

怠けとか心の弱さではなく、脳の働きがうまくいかずに不具合が出ている状態です。パソコンの画面を複数立ち上げると画面が重たくフリーズしたり、そこに文字を打っても反応しなかったり進みが遅かったりというのに似ています。よくよくお話を伺うと症状はご本人の自覚よりもっと前から出ていることが多いので、お早めにご相談くださいね。

 

⚫︎身体面の症状

⚫︎気分面の症状

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